北条流(読み)ホウジョウリュウ

デジタル大辞泉 「北条流」の意味・読み・例文・類語

ほうじょう‐りゅう〔ホウデウリウ〕【北条流】

江戸初期、小幡景憲門人北条氏長創始した軍学流派

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精選版 日本国語大辞典 「北条流」の意味・読み・例文・類語

ほうじょう‐りゅうホウデウリウ【北条流】

  1. 〘 名詞 〙 兵法の流派の一つ寛永一六二四‐四四)の頃、小幡勘兵衛景憲の門人、北条安房守氏長の創始。
    1. [初出の実例]「一、北条流は北条新蔵氏長鈞命にて勘兵弟子と成」(出典:随筆・玉露証話‐一四(古事類苑・兵事一))

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世界大百科事典(旧版)内の北条流の言及

【軍学】より

小幡景憲は《甲陽軍鑑》を聖典として〈甲州流(武田流)〉を創始し,軍学を体系化した。その弟子北条氏長は中世的軍配を迷信として破棄し,軍法を合理的に大成して〈北条流〉を創始する一方,《士鑑用法》(1646)を著して軍学を武士の修養法とし,泰平における武士の存在価値を求めた。北条流において軍学の体系は完成したが,西洋のように政治学としての位置づけはなく,個人の道徳としての精神主義を濃くしていったのである。…

※「北条流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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