軍学(読み)ぐんがく

精選版 日本国語大辞典の解説

ぐん‐がく【軍学】

〘名〙 戦術、用兵などについて研究する学問。戦国時代から江戸初期に至って、中国の兵学の七書の影響から離れ、単に物理的なものから武を徳とする精神の確立に重点を置く日本独自の学問として体系化された。甲州、北条、山鹿、越後、楠木などの各流があった。兵学。兵法。
※雑俳・三国志(1709)「軍学は心にたてる城がまへ」

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百科事典マイペディアの解説

軍学【ぐんがく】

兵学とも。軍事を対象とする学問。狭義には日本の近代以前の用兵理論。中世より《七書》《八陣》《遁甲(とんこう)》など中国軍学の強い影響のもと,仏教道教など雑多な要素を取り入れて形成された。江戸時代,山鹿流や甲州流などの流派が栄えた。
→関連項目甲陽軍鑑

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世界大百科事典 第2版の解説

ぐんがく【軍学】

兵学,兵法ともいう。軍学は一般に隊伍・兵器の配合,軍役の数などを論ずる軍法が中心と思われがちだが,その内容は,出陣凱旋首実検などの式を定める〈軍礼〉,武器の製法・製式を論ずる〈軍器〉,戦略・謀計を論ずる〈軍略〉,そして〈軍法〉,雲気・日取り方角吉凶を占う〈軍配〉に分けられ,その奥義は軍配とされる。中世より軍学は《七書》や〈八陣,遁甲〉など中国軍学の強い影響下に,仏教・道教など雑多な要素をもって形成され,軍配を中心とした《兵法秘術》(1354),《訓閲集》(1417),《兵術軍敗》(1503)などの著述があるが,実戦への影響は分明ではない。

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世界大百科事典内の軍学の言及

【兵法】より

…軍学,兵学のこと。〈用兵の法〉の略語で,兵はもと武器の意から転じて軍隊の意。…

※「軍学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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