北桑名総社北桑名神社(読み)きたくわなそうじやきたくわなじんじや

日本歴史地名大系 「北桑名総社北桑名神社」の解説

北桑名総社北桑名神社
きたくわなそうじやきたくわなじんじや

[現在地名]桑名市堤原

堤原つつみはらの南側西端にあり、三崎みさき神明社・太一丸たいちまる神明社・式内佐乃富さのとみ神社・式内中臣なかとみ神社などを合祀している。祭神は天照皇太神・素戔嗚尊・天児屋根尊など。三崎神明社はもとおく神明社とよばれたが、慶長一九年(一六一四)に御伊勢踊が流行した時に、城主本多忠政が神殿・社舎などすべてを寄付し、同一九年八月一六日夜半に遷宮した(久波奈名所図会)。その時に一町民の記録である「慶長自記」(「桑名市史」補篇所収)では「天照大神宮ヨリ御踊ヲ致スヘシト御託宣有ヨシニテ、(中略)今一色堤ノ上ニ壇ヲ築キ小サキ社ヲ立テ幣ヲキリカケ守護トシ上下ノ者共社参スルコト無限、散銭多ク寄進申候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報