北浜村（読み）きたはまむら

日本歴史地名大系

北浜村
きたはまむら

• 徳島県：鳴門市
• 北浜村

[現在地名]鳴門市撫養町北浜（むやちようきたはま）

弁財天（べざいてん）村の南西にあり、西境を撫養川が北東流する。撫養川に小桑島（こくわじま）村との間を結ぶ北浜渡がある。慶長年間（一五九六―一六一五）に南の林崎（はやさき）浦のうちに塩浜が築立てられ、分村した（鳴門市史）。斎田（さいた）七島の一（享保一〇年「撫養塩浜開起書」馬居家文書）。慶長一二年のものとみられる塩浜銀子割符（田淵家旧蔵文書）には北浜分とみえ、上浜一町七反余・下浜九反余の二口銀は合せて二八一匁余、そのほか清右衛門に政所給として一反余が与えられていた。

北浜村
きたはまむら

• 滋賀県：滋賀郡
• 志賀町
• 北浜村

[現在地名]志賀町北浜

琵琶湖畔から西の山中に村域は細長く延び、南は中浜（なかはま）村・高城（たかしろ）村・栗原（くりはら）村。和邇北浜（わにきたはま）ともよばれた。天正一一年（一五八三）八月の御蔵入目録（浅野家文書）に北浜村とあり、高七八〇石余。寛永石高帳に高九五一石余とあり、幕府領。慶安高辻帳では田方六一七石余・畑方六五石余・永荒二六九石余。元禄郷帳では高九三二石余、幕府領と旗本久保領。天明村高帳では高八五九石余、三上藩領一五九石余、久保領七〇〇石。天保八年郷帳では高九三二石余、幕府領一五九石余、宮川藩領七三石余、旗本久保氏が二家に分れ、高四〇〇石と三〇〇石になる。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」