北袋銀山
きたぶくろぎんざん
水無山の南斜面、新町の背後に位置する鉱山。文禄二年(一五九三)四月一二日の豊臣秀吉朱印状(末吉家文書)に、「越前国羽柴東郷侍従領内北袋銀山」とみえる。豊臣秀吉が全国的に設定した蔵入鉱山の一つで、同年四月二二日の豊臣秀吉朱印状(同文書)によると、この銀山の代官は山中長俊であった。銀山の経営はこの年三宅という人物が金三〇枚で請負うことになっていたが、新たに末吉二郎兵衛が運上銀七〇枚の増請を願出て許された(同文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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