北高木遺跡(読み)きたたかきいせき

日本歴史地名大系 「北高木遺跡」の解説

北高木遺跡
きたたかきいせき

[現在地名]大島町北高木

北高木の北東部、新湊市との境界近くに位置する。古放生津ほうじようづ潟が縮小した跡の沖積平野に立地し、標高は約三メートル。平成四年(一九九二)から三年間の予定で発掘調査が行われている。溝や穴・井戸などが検出されており、幅約三メートル、深さ〇・八メートルの溝から「本利并七十五束又□□」などと書かれた出挙に関する木簡や、人面を墨書したものを含む多数の人形、「介」「成」「秋」などと書いた墨書土器などが出土しており、出挙との関係から国衙や庄園との関連が留意されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 土器 下駄

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android