コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

医療用サイクロトロン いりょうようサイクロトロンcyclotron for medical use

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

医療用サイクロトロン
いりょうようサイクロトロン
cyclotron for medical use

小型化して医療用に使いやすくしたサイクロトロン。サイクロトロンとは強い磁場の中で,陽子,重陽子などの電気をもった粒子 (荷電粒子) を高周波電圧によって加速して,数千万ボルトのエネルギーをもつようにする装置で,これを電極外に引出し,原子核に衝突させると多量の中性子などを発生する。エネルギーの大きい速中性子は癌に対する放射線治療に用いられ,悪性黒色腫,骨肉腫など,これまで放射線の効果が上がらなかった腫瘍の治療に好結果が得られ,研究が進められている。速中性子は生物学的効果比(RBE)が高く,また低酸素細胞を多く含む放射線抵抗性癌に対して効果が大きいことから,この種の癌の治療に期待が寄せられている。さらに医療用サイクロトロンは,核医学で重要な短寿命の放射線同位元素の製造装置としても利用される。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

今日のキーワード

異常天候早期警戒情報

5日から 8日先を最初の日とする 7日間の平均気温がかなり高い,またはかなり低い確率が 30%以上と見込まれる場合に注意を呼びかけるため気象庁から発表される情報。低温や猛暑が長く続くと,人の活動や農作...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android