relative biological effectivenessの略称.生物学的効果比ともいう.一定の生物学的効果を生じるまでに吸収する放射線の線量(単位 rad)は,放射線の種類やエネルギーによって異なる.この相対的な線量の比をいい,250 kV のX線との比較によって定める場合が多い.すなわち,RBE=(250 kV のX線が一定の生物学的効果を生じるのに要する吸収線量)/(比較しようとするほかの放射線が同じ効果を生じるのに要する吸収線量).RBEのおよその目安として,X線,γ線,電子線は1,熱中性子は2.5,速中性子,陽子,α粒子は10,加速された重イオンは20の値がとられているが,一般には,放射線の種類,エネルギーのほか,線量率,器官や組織の性質,細胞分裂の時期など,複雑な要因が関係してくる.吸収線量とRBEの積をRBE線量といい,レム(rem)単位で表す.なお,放射線保護の立場からは,RBEは線質係数(quality factor)といい,吸収線量との積の単位は同じくレムであるが,この場合は線量当量(dose equivalent)という.[別用語参照]放射線荷重係数
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…線量が同じでも,細胞や組織に対する効果は一般にLETが大きいほど強い。 いろいろな放射線の生物に対する効果の強さの目安として生物学的効果比,RBE(relative biological effectiveness)が用いられる。それは同じ生物学的効果を与えるのに必要な基準放射線(X線またはγ線)の線量を,同じく問題とする放射線(たとえば,速中性子線やα線)の線量で割ったものである。…
※「RBE」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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