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重陽子 じゅうようし deuteron

翻訳|deuteron

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

重陽子
じゅうようし
deuteron

重水素原子核原子番号 1,質量数 2,結合エネルギー 2.22MeV核スピン 1,核磁気モーメント 0.8574核磁子,核四重極能率 e×2.8×10-27cm2 (e電気素量) 。記号は 2H ,D,dなどを用いる。

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デジタル大辞泉の解説

じゅう‐ようし〔ヂユウヤウシ〕【重陽子】

重水素ジュウテリウム)の原子核陽子1個と中性子1個とからなる。デューテロン

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百科事典マイペディアの解説

重陽子【じゅうようし】

デューテロンとも。質量数2の重水素原子核。陽子と中性子が1個ずつ結合したもの。加速装置で加速して標的粒子に衝撃させるのに用いられ,また重水の形で原子炉の減速材に利用される。
→関連項目核反応

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世界大百科事典 第2版の解説

じゅうようし【重陽子 deuteron】

デューテロンともいう。水素の同位元素である質量数2の重水素の原子核。2H,D,dなどの記号で表される。重陽子は陽子1個と中性子1個から構成され,安定で,その結合エネルギーは約2.225MeVである。スピンは1で,磁気モーメントは核磁子を単位として約0.846,電気四重極モーメントは0.286efm2(eは単位電荷,1fm=10-13cm)である。2体系なので理論的取扱いも簡単で,陽子と中性子の間に働く核力についての重要な情報源である。

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大辞林 第三版の解説

じゅうようし【重陽子】

陽子一個と中性子一個からなる重水素の原子核。記号 2H または D あるいは d で表す。デューテロン。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

重陽子
じゅうようし
deuteron

陽子1個と中性子1個とが結合してできた原子核の呼称で、ジュウテロン(デューテロン)ともいい、重水素原子Dの核をなすので重水素核ともいう。結合エネルギーは約200万電子ボルト質量欠損に直すと重陽子質量の約0.1%)である。これは平均的な原子核の結合エネルギーに比べて非常に小さく、重陽子では陽子と中性子が大変弱く結合していることを示している。陽子2個だけあるいは中性子2個だけの原子核は安定に存在しないので、質量数(陽子の数と中性子の数の和)が2である原子核は重陽子だけであり、最小の質量の原子核である。このことは、同種核子間に働く力よりも陽子と中性子の間に働く力のほうが強いことを示している。重陽子では、陽子と中性子のスピンは同じ向きで平行になっており、また、全体の形はほとんど球形だが、わずかに楕円(だえん)形に変形している。これは核磁気共鳴のスペクトルは水素から得られるものより大きな分岐を示す理由として、重水素核が電気四重極モーメントをもつことがわかったからである。
 小さな原子核どうしが核融合をおこしてエネルギーを解放する核反応は、恒星のエネルギー生成の主役である。また不幸にも水爆にも使われているが、化学反応に比べて桁(けた)違いに大きなエネルギーである。なかでも重水素どうしや重水素とトリトン、ヘリウム、リチウムなどとの核融合反応は重要である。重陽子を含んだ重水D2Oは天然の水H2O中に約0.015%含まれており、地球上で十分得られるわけで、核融合炉のエネルギー源として注目されている。[坂東弘治・元場俊雄]

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世界大百科事典内の重陽子の言及

【重水素】より

…またこれらに対し,ふつうの水素1Hを軽水素あるいはプロチウムprotiumとも呼ぶ。またDの原子核D(1個の陽子と1個の中性子から成る)を重陽子あるいはジュウテロンdeuteron,Tの原子核T(1個の陽子と2個の中性子から成る)を三重陽子あるいはトリトンtritonと呼び,Hすなわち陽子(プロトンproton)と区別する。 ジュウテリウムは,天然の水素や水素化合物中に水素の全量に対して0.015%含まれ,重水D2Oの電気分解でD2の気体として取り出される。…

【重水素】より

…またこれらに対し,ふつうの水素1Hを軽水素あるいはプロチウムprotiumとも呼ぶ。またDの原子核D(1個の陽子と1個の中性子から成る)を重陽子あるいはジュウテロンdeuteron,Tの原子核T(1個の陽子と2個の中性子から成る)を三重陽子あるいはトリトンtritonと呼び,Hすなわち陽子(プロトンproton)と区別する。 ジュウテリウムは,天然の水素や水素化合物中に水素の全量に対して0.015%含まれ,重水D2Oの電気分解でD2の気体として取り出される。…

【陽子】より

…陽子は水素原子の原子核であり,水素イオンとして陽子がつくられる。同位体として質量数が2の重陽子(デューテロン),質量数が3の三重陽子(トリトン)が存在する。 陽子の発見は,1886年ドイツのE.ゴルトシュタインが,陰極線の実験において陽極からも放射線が出ていることを見いだしたのに始まる。…

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