医療ADR(読み)いりょうADR/いりょうえーでぃーあーる(その他表記)medical alternative dispute resolution

知恵蔵 「医療ADR」の解説

医療ADR

ADRは「裁判紛争解決」。中立的な第三者を入れて、当事者が話し合い、紛争を処理する裁判同様の重みを持つ仕組み。その医事紛争版が医療ADRだ。医療訴訟は公開で長くかかる上、患者側に立証責任があり、患者側は精神的にも負担になる。「プライバシーを保ち、早く公正に解決する制度」がフランススウェーデンにあり、厚生労働省も検討を始めた。全国的な医療ADRだけでなく、病院や地域の医療ADRなど複数段階の制度になる可能性もある。これを見越して病院内ADRや茨城県医師会のように医師会ADRを始めたところもある。

(田辺功 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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