医薬用発酵(読み)いやくようはっこう(その他表記)fermentative production of medicines

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「医薬用発酵」の意味・わかりやすい解説

医薬用発酵
いやくようはっこう
fermentative production of medicines

医薬品として用いられる抗生物質,アミノ酸酵素,ビタミン,有機酸,酵素インヒビターなどを微生物を用いた発酵法によって工業生産する方法。多数の抗生物質,たとえば,ペニシリンストレプトマイシンのような人間に対する病原菌に有効なもの,アクチノマイシンマイトマイシンC のように腫瘍に効果のあるもの,プラストサイジンS やカスガマイシンのようにイネのいもち病菌にきくものなどが,カビ (糸状菌) ,放線菌,細菌を用いる発酵法によって生産されているのをはじめ (→カナマイシン発酵 , ストレプトマイシン発酵 , ペニシリン発酵 ) ,ビタミンB 12 やアミノ酸や酵素 (アミラーゼ) などが工業規模で生産されている。また,微生物によるステロイドホルモンの変換も行われている。

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