十一屋村(読み)じゆういちやむら

日本歴史地名大系 「十一屋村」の解説

十一屋村
じゆういちやむら

[現在地名]金沢市十一屋町・法島町ほうしままち寺町てらまち一丁目・泉野いずみの一丁目・若草町わかくさまち

泉野村の東に位置する。泉野十一屋村ともいい、従来から村地に民家はなく、村民は泉野村の垣内十一屋に住していたが(皇国地誌)、万治二年(一六五九)石川・河北かほく両郡の竹藪村々を記した達書(改作所旧記)に「十一屋村」、同様に翌三年、石川郡内の御林竹藪を列挙した書簡(同書)に「泉野十一屋御林」とみえ、十一屋の呼称古くから用いられていた。天保一三年(一八四二)の村御印物成等書上帳によれば文化一一年(一八一四)に「御藪跡」を開き高入れされ、草高は一七石余・免四ツ八歩、ほかに手上高が二石余あり、村高は二〇石であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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