十一村(読み)じゆういちむら

日本歴史地名大系 「十一村」の解説

十一村
じゆういちむら

[現在地名]茨木市玉島たましま一―二丁目・玉島台たましまだい野々宮ののみや二丁目

目垣めがき村の南西にあり、村の東を安威あい川が流れる。中世溝杭みぞくい庄に属した。慶長一〇年(一六〇五)摂津国絵図に「ミソクイノ内十一村」とみえ、江戸時代前期には溝杭村五小村の一。北隣の平田ひらた村は当村属邑で、天和三年(一六八三)頃の摂津国御料私領村高帳にも「十一村」として六二九石余が記され、この高のなかには平田村分が含まれる。十一村のみの村高は三〇六石余(享保二〇年摂河泉石高調)領主については溝杭村の項参照。寛文一二年(一六七二)東上ひがしかみ井路筋の悪水抜きをめぐって十一村・平田村と真砂まさご村との間で論争があったが内容は不明(十一区有文書)


十一村
じゆういちむら

[現在地名]竹田市平田ひらた

おか城下から久住くじゆう(現久住町)に至る街道に東接し、南は平田村、西は紙漉かみすき村。城下より一里一〇町。正保郷帳では長田ながた郷に属し、田方二五四石余・畑方一八九石余で、柴山有と注記される。弘化物成帳では平田組のうち、村位は記載なし、免八ツ、田一六一石余(一五町九反余)・畑二九石余(五町四反余)・屋敷三石余(三反余)で、開田はほとんどなく、開畑九斗余(一町六反余)がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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