十二月田村(読み)しわすだむら

日本歴史地名大系 「十二月田村」の解説

十二月田村
しわすだむら

[現在地名]川口市朝日あさひ一丁目・同五―六丁目・末広すえひろ一―三丁目・弥平やへい二―三丁目・新井町あらいちよう

元郷もとごう村・新井方あらいかた村の北に位置する。西側を日光御成道南北に通り、西端をしば川が南流する。芝川の水除堤の高さは七尺余で、古くは日光御成道が堤上にかかっていたという(風土記稿)。現鳩ヶ谷市の阿弥陀堂に旧蔵されていた応仁三年(一四六九)七月一一日の年紀がある鰐口の銘に「奉冶武州下足立十二月田郷前田阿弥陀宝前」とある(武蔵史料銘記集)。村名は中世の十二月田郷の郷名に由来し、郷域は前田まえだ(現鳩ヶ谷市)も含んでいたことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android