十善の君(読み)ジュウゼンノキミ

デジタル大辞泉 「十善の君」の意味・読み・例文・類語

じゅうぜん‐の‐きみ〔ジフゼン‐〕【十善の君】

仁王経に、前世十善を行った果報として今生には王者に生まれると説くところから》天子帝王天皇。十善のあるじ。十善の天子。十善帝王

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精選版 日本国語大辞典 「十善の君」の意味・読み・例文・類語

じゅうぜん【十善】 の 君(きみ)

  1. ( 前世に十善を行なった果報としてこの世で天子の位につくことができたとする仏教思想による ) 天皇、天子のこと。十善の主(あるじ)。十善の王。十善の天子。十善帝王。
    1. [初出の実例]「十善(ゼン)の君(キミ)万乗のあるじ、前世の宿業をば猶遁給はざりけるにや」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)下)

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