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万乗 バンジョウ

デジタル大辞泉の解説

ばん‐じょう【万乗】

《「」は車の意。中国の代、天子は直轄地から戦時に兵車1万台を徴発することができたところから》天子。また、天子の位。
「―の聖主は遠島に遷(うつ)されさせ給ふべしと」〈太平記・四〉

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大辞林 第三版の解説

ばんじょう【万乗】

〔「乗」は乗り物を数える単位。中国の周代に、天子は戦時に兵車一万両を出したことから〕
天子。また、天子の位。 「一天-の天子」 「我、十善の戒功によつて、-の宝位を保つ/平家 1

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

万乗
ばんじょう

1万台の兵車のこと。「乗」は車または車の単位をいう。中国、周の制度では、戦時、天子はその直轄領から兵車1万台を出すことになっていたので、転じて天子の称となった。「万乗の君」「万乗の主」はこの例で、「万乗の国」は兵車1万台を出せる大国を意味した。なお、「千乗」は兵車1000台を出せる大諸侯をいい、その国を「千乗の国」とよんだ。また、「百乗の家」は兵車100台を出せる卿(きょう)、大夫の地位にある者をいった。万乗は、日本では天皇の称として用いられ、「一天万乗の君」「万乗の位」などの用例がみられる。[宇田敏彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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