千代ヶ岱(読み)ちよがたい

日本歴史地名大系 「千代ヶ岱」の解説

千代ヶ岱
ちよがたい

亀田村の東部山手にあり、千代ヶ台とも記す。寛政三年(一七九一)亀田村を訪れた菅江真澄は、「亀田の里にたぐえ、鶴の齢になずらふるこゝろもて、千代の岡とぞいふめる処に栖て、鷹あまたかふおほたかの鷹かひにて」(えぞのてぶり続)と記す。文化五年(一八〇八)幕府から蝦夷地の警備を命じられた仙台藩が陣屋を築いた地で「蝦夷日誌」(一編)には「仙台陣屋の跡有。今は是をもて其土地の字の様ニなすなり」とある。また「松前記行」には「亀田村より山手三丁許りに千代が台と云あり、昔仙台侯の陣屋跡なりと云て今に土居など存せり」(安政二年六月一九日条)と記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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