狂言の曲名。女狂言。連歌(れんが)の初心講の席に、今日に限って呼ばれなかった太郎(シテ)が顔を出し、いつもの宗匠(そうしょう)気どりであれこれ注文をつける。太郎の差し出口を苦々しく思っていた連中は、亭主と謀って太郎をさんざんに打ちのめして散会する。太郎の災難を聞いて、太郎の女房が棒を振りかざして登場。女房に促されて、太郎はしぶしぶ連中の家へ敵討(かたきうち)に出かける。どこへ行っても名を呼ばれた本人が「留守」と答えて居留守を使うので、勢いを得た太郎は思うように悪態をついて、女房と手に手をとって意気揚々と引き揚げていく。「諍(いさかい)果てての乳切木(ちぎりき)(乳の高さほどに切った棒の意)」という諺(ことわざ)に想を得て、町衆たちの遊び心と庶民の夫婦像を笑いたっぷりに現出させた人気曲。
[油谷光雄]
二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の9月中 (9月後半) のことで,太陽の黄経が 210°に達した日 (太陽暦の 10月 23日か 24日) に始り,立冬 (11月7日か8日) の前日までの約 15日...