千年村(読み)ちとせむら

日本歴史地名大系 「千年村」の解説

千年村
ちとせむら

[現在地名]松代町千年

北を渋海しぶみ川が流れ、東は松代村、南は山を隔てて大荒戸おおあらと(現松之山町)集落の中を松之山まつのやま街道が通る。正保国絵図では高二〇石余。天和三年郷帳では高三八石二斗余、反別四町八反余・青苧畑四反余で、漆木一六本。安永九年(一七八〇)新田検地では高七三石一斗余。明治五年(一八七二)の戸数六八。室野むろの村、大島おおしま(現大島村)浦田うらだ(現松之山町)などから佐藤・若月・西潟・高橋の四氏が、現集落の西方渋海川沿いの金鉢かなばちに移住したのが村の始まりとされる。その後松代村から柳氏・関谷氏が移住し、集落東方を開発したという。元禄年間(一六八八―一七〇四)以降、東の松代城山麓の菅田すげたや、南の大荒戸村境へも開発が進められた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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