千曳神社(読み)ちびきじんじや

日本歴史地名大系 「千曳神社」の解説

千曳神社
ちびきじんじや

[現在地名]天間林村天間館 菩提木

つぼ川上流の北方通称尾山頭おやまがしらの東、菩提木ぼだいぎにある。祭神八衢彦命・八衢姫命。旧村社。大同二年(八〇七)坂上田村麻呂建立と伝えられる。寛政年間(一七八九―一八〇一)の「邦内郷村志」には尾山頭が野辺地のへじ(現野辺地町)の支村であったため、野辺地村の項に千曳宮とある。延宝年中(一六七三―八一)の火災で縁起焼失。当時の別当は喬岩坊で、五戸年中行事多門院の支配にあった。また同書には天明八年(一七八八)巡検使が代参したという。宝暦(一七五一―六四)頃の御領分社堂では千曳明神、別当は善行院とある。また「邦内郷村志」の七戸しちのへ(現七戸町)に千曳明神とあり、次の伝承を述べている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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