卒す(読み)シュッス

デジタル大辞泉 「卒す」の意味・読み・例文・類語

しゅっ・す【卒す】

[動サ変]死ぬ。特に、皇親および四位五位の人の死についていう。
「直広参田中朝臣足麿―・す」〈続紀・文武〉
[類語]崩ずる薨ずる寂する

そっ・す【卒す】

[動サ変]しゅっす」に同じ。〈書言字考節用集〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「卒す」の意味・読み・例文・類語

しゅっ‐・す【卒】

  1. 〘 自動詞 サ行変 〙
  2. 死ぬ。日本では特に、四位・五位の人の死去をいう。
    1. [初出の実例]「膳夫人病に臥し、将に没に臨まんとするの時に水を乞ふ、然れども聖王許さず、遂に夫人卒すなり」(出典:知恩院本上宮聖徳法王帝説(917‐1050頃か))
  3. 中国で、大夫の死をいう。〔いろは字(1559)〕

そっ‐・す【卒】

  1. 〘 自動詞 サ行変 〙しゅっす(卒)〔書言字考節用集(1717)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android