薨ずる(読み)コウズル

デジタル大辞泉 「薨ずる」の意味・読み・例文・類語

こう・ずる【×薨ずる】

[動サ変][文]こう・ず[サ変]皇族や三位以上の人が死ぬ。薨去こうきょする。
家定いえさだは…、―・ずる時三十五歳であった」〈鴎外渋江抽斎
[類語]崩ずる卒する寂する死ぬ卒去お隠れ卒去する薨去こうきょする升遐しょうか徂落そらく登仙易簀えきさく崩御

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「薨ずる」の意味・読み・例文・類語

こう‐・ずる【薨】

  1. 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]こう・ず 〘 自動詞 サ行変 〙 「死ぬ」の尊敬語。皇族や三位以上の人の死にいう。薨去する。みまかる。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「平家の運命が末になるやらん、こぞの八月薨ぜられぬ」(出典:平家物語(13C前)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android