南余部村(読み)みなみあまべむら

日本歴史地名大系 「南余部村」の解説

南余部村
みなみあまべむら

[現在地名]美原町南余部

丹南郡に属し、北は泉州堺と大和を結ぶ街道を隔てて北余部村。村の南部で西除にしよけ川が大きく湾曲して村中央東よりを北へ貫流するため、出水による災害を受けやすかった。集落の中心は同川左岸にある。近年に至るまで西部に条里制の痕跡をとどめていたが、住宅開発により消滅した。もと北余部村と一村であったと思われるが分村の時期は不明。慶長一七年(一六一二)の水割符帳(田中篤家文書)に「南天辺」とみえ、狭山さやま(現狭山町)大樋おおひ筋から取水し、水懸高三〇八石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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