南円堂(読み)ナンエンドウ

デジタル大辞泉 「南円堂」の意味・読み・例文・類語

なん‐えんどう〔‐ヱンダウ〕【南円堂】

奈良市興福寺にある堂の一。江戸時代再建北円堂と同じ八角円堂本尊不空羂索観音ふくうけんじゃくかんのん座像は平安末期の康慶の作。西国三十三所第9番札所。

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精選版 日本国語大辞典 「南円堂」の意味・読み・例文・類語

なん‐えんどう‥ヱンダウ【南円堂】

  1. 奈良市登大路町にある興福寺の堂舎一つ。弘仁四年(八一三)藤原冬嗣の創建。現堂は寛政元年(一七八九)再建。八角円堂で本尊の不空羂索(ふくうけんじゃく)観音坐像は康慶作の国宝。西国三十三所の第九番札所。

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事典・日本の観光資源 「南円堂」の解説

南円堂(第9番)

(奈良県奈良市)
西国三十三箇所指定の観光名所。

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世界大百科事典(旧版)内の南円堂の言及

【興福寺】より

…なお四条七坊の一画の猿沢池が園池として,また東松原27町(春日野)が寺地に付加されたため,南方は元興寺,北東方で東大寺と寺地を接するに至った。 平城廃都の打撃はほとんど受けず,813年(弘仁4)に藤原冬嗣が南円堂(本尊不空羂索観音)を建立して盛運を授かったと伝えられるなど,藤原氏一門の崇信をあつめた。しかも,興福寺は勅使を迎えて大法会の維摩会を毎年執行,これの講問は高級僧侶の登竜門とされたため寺威があがった。…

※「南円堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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