南大妻村(読み)みなみおおづまむら

日本歴史地名大系 「南大妻村」の解説

南大妻村
みなみおおづまむら

[現在地名]梓川村大字やまと 上大妻・南大妻

梓川左岸段丘上に立地する村。梓川から揚水する男女沢おめざわ温堰ぬるせぎの灌漑地域。初見は文明八年(一四七六)下諏訪春秋両宮御造宮帳で、「大妻南方之分、合籾拾七俵此代三貫四百九十文、同人(取手 大輪越前守、手執 小祝与作)」とある。上大妻と下大妻からなり氏神は大妻神社で、下大妻に鎮座する。祭神は大妻太郎兼澄・健南方神。安政二年(一八五五)の安曇筑摩両郡村々明細調書上帳によると、諏訪大明神とある。大妻氏が「承久記」にその名のみえる諏訪氏の一党として諏訪社上社に仕えた因縁によって氏神に諏訪社を奉斎したと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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