日本歴史地名大系 「南沢疎水道」の解説 南沢疎水道みなみざわそすいどう 新潟県:佐渡郡相川町相川町南沢疎水道[現在地名]相川町南沢町佐渡鉱山最長の地下排水坑道。坑内の溜り水を相川湾へ流し捨てる目的でくり抜かれ、南沢水貫間切(みなみざわみずぬきけんぎり)ともよばれた。町のほぼ中央部江戸沢(えどざわ)町の大安(だいあん)寺上手の通称滝(たき)ノ下(した)に昇降口がある。佐渡奉行荻原重秀の裁断で、元禄四年(一六九一)起工し、同九年完成(佐渡年代記)。長さは九二二メートルで、同一四年にも追加工事があり、総延長は一・二キロ。全工程とも岩盤をくり抜いてある。岩質は水金沢凝灰岩・安山岩・吹上流紋岩・庚申塚溶結凝灰岩からなり、硬い流紋岩と安山岩が五五パーセントを占める。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報