南米日系人労働者(読み)なんべいにっけいじんろうどうしゃ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南米日系人労働者」の意味・わかりやすい解説

南米日系人労働者
なんべいにっけいじんろうどうしゃ

1990年6月に施行された「出入国管理及び難民認定法」 (入管法) 改正によって,不法入国者の就業に対しては,雇用主などにも適用される不法就業助長罪が創設された。これに伴い,合法的に賃金の安い外国人労働者を雇用する方法として,滞在資格をもつ日系2世,3世の雇用が活発化した。特に,過去多くの日本人が移民した南米からの2世らが日本での雇用機会を求めて大量に入国した。外務省によれば,1991年には約 15万人に上っている。しかし急激な南米日系人労働者の増加により,住宅,子供の教育など,地域での社会問題も生じている。

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