南諏訪原遺跡(読み)みなみすわはらいせき

日本歴史地名大系 「南諏訪原遺跡」の解説

南諏訪原遺跡
みなみすわはらいせき

[現在地名]福島市松川町

水原みずはら川の下位砂礫段丘上に位置する。縄文時代および奈良・平安時代から近世に及ぶ遺跡で、とくに縄文時代晩期後葉の柵列を含む遺構は、当該期の社会様相を知るうえで貴重である。晩期の遺構は丘陵平坦面から竪穴住居跡九棟・掘立柱建物跡一〇棟・柵列五列が発見された。北側が未調査のため全容は不明であるが、柵列は竪穴住居跡と重複関係を有しながら、住居跡・掘立柱建物跡群を囲むように配されている。ほかに早期末葉―前期初頭、中期末葉の住居跡各一棟が検出されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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