南講武村(読み)みなみこうぶむら

日本歴史地名大系 「南講武村」の解説

南講武村
みなみこうぶむら

[現在地名]鹿島町南講武

上講武村の西に位置し、西・北は北講武村。北境を多久たく(講武川)西境なか川が流れ、周辺に田地が広がる。南西田尾たお峠越で西生馬にしいくま(現松江市)に通じていた。当村は北講武・上講武両村とともに中世から近世初期まで円福寺えんぷくじ村と称し一村であったが、寛文年間(一六六一―七三)講武村と改称、その後上講武村と下講武村とに分村した。元禄(一六八八―一七〇四)の頃、下講武村は多久川を挟んで南と北に分れたという(佐太神社文書・郡奉行所文書)。「雲陽大数録」に南講武とみえ、高五五〇石。宝暦二年(一七五二)の村別高付庄屋名前帳(鹿島町史料)では高五三二石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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