日本歴史地名大系 「南谷町」の解説 南谷町みなみたにまち 大阪府:大阪市東区南谷町[現在地名]東区谷(たに)町五丁目久宝寺橋(きゆうほうじばし)筋を挟んで北谷町の南に延びる谷町筋両側の横町と、町域南端から北東に延び、百間長屋(ひやつけんながや)筋を境に竜蔵寺(りゆうぞうじ)町までの町。明暦元年(一六五五)の大坂三郷町絵図では谷町筋に南谷町、斜めの部分は小谷(こたに)町と記される。同町は上町(うえまち)台地南斜面に位置し、延宝七年(一六七九)の水帳奥書写(安政三年「水帳」大阪大学蔵)によると、小町で確かな町人がおらず不都合があったので、この年屋敷二二軒を南谷町に加えて一町とした。小谷の地名は通称として残ったとみえ、「天保町鑑」竜蔵寺町の項に「西ハ小谷まで」とある。大坂三郷南組に属し、元禄一三年(一七〇〇)の三郷水帳寄帳では屋敷数七二・役数七四役で、うち年寄分一役が無役。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報