南部直房(読み)なんぶ なおふさ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「南部直房」の解説

南部直房 なんぶ-なおふさ

1628-1668 江戸時代前期の大名
寛永5年生まれ。南部利直(としなお)の7男。寛文4年兄の重直(しげなお)が跡継ぎをさだめずに死去したため,幕府により陸奥(むつ)盛岡藩は盛岡藩8万石,八戸(はちのへ)藩2万石に分領され,直房は八戸藩主南部家初代となった。藩体制をととのえ,東廻り海運を開拓。寛文8年6月24日死去。41歳。盛岡藩の刺客に殺されたといわれる。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の南部直房の言及

【八戸[市]】より

…これが南部氏の始まりとされ,南部氏は三戸(さんのへ)に本拠を置き,郡内に一戸(いちのへ)から九戸(くのへ)までの牧を設け軍馬の育成にあたったが,八戸はその一つである。1664年(寛文4)南部直房が八戸に入部して八戸藩2万石の領主となり,以来城下町として発展し,海運による交易も盛んであった。商業地区の旧八戸地区,工業地区の湊,小中野,漁港の鮫の3地区が中心で,工業と漁業が最も活発である。…

※「南部直房」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android