南都奉行(読み)ナントブギョウ

デジタル大辞泉 「南都奉行」の意味・読み・例文・類語

なんと‐ぶぎょう〔‐ブギヤウ〕【南都奉行】

室町幕府職名東大寺興福寺を管理し、また、奈良市政訴訟などをつかさどった。
江戸時代奈良奉行の俗称。

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精選版 日本国語大辞典 「南都奉行」の意味・読み・例文・類語

なんと‐ぶぎょう‥ブギャウ【南都奉行】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 室町幕府の職名の一つ。奈良の東大寺・興福寺、および奈良の市政への幕府の対応を促進し、春日祭をも監察したもの。
    1. [初出の実例]「飯尾左近入道。可南都奉行之由」(出典花営三代記‐応安四年(1371)一二月一八日)
  3. 江戸幕府の職名である奈良奉行の俗称。南都町奉行。〔法曹後鑑(1798)(古事類苑・官位七四)〕

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世界大百科事典(旧版)内の南都奉行の言及

【奈良奉行】より

…江戸幕府の地方行政機関,遠国奉行の一つ。南都奉行ともいう。奈良町および大和一国の民政,寺社のことを管掌する。…

※「南都奉行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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