南長柄村(読み)みなみながらむら

日本歴史地名大系 「南長柄村」の解説

南長柄村
みなみながらむら

[現在地名]大淀区長柄ながらなか一―二丁目・ひがし一―二丁目・西にし一丁目〉

北長柄村の南にあり、淀川西岸に位置する。村域西部を亀山かめやま街道が南北に通る。中世中津なかつ庄に含まれたと考えられる(→北長柄村。慶長一〇年(一六〇五)摂津国絵図には「南長良」とみえ高一一七石余。元和初年の摂津一国高御改帳では「(長)江村」高三二六石余に含まれ、寛永―正保期(一六二四―四八)の摂津国高帳では北長柄村・南長柄村ともで同高。延宝七年(一六七九)検地がなされ南長柄村二二三石余(西成郡史)。なお検地以前の高を示すと思われる天和三年(一六八三)頃の摂津国御料私領村高帳では一七〇石余。領主変遷は北長柄村に同じ。当地一帯を領有した田安家の陣屋があり(大阪府全志)、文化三年(一八〇六)増修改正摂州大阪地図にも「田安殿」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android