単変(読み)たんへん(その他表記)monotropy

岩石学辞典 「単変」の解説

単変

ある物質の一つの多形が他の多形に転移することで,変化一方向にのみ行われる場合に用いる[Wahlsrom : 1950].一つの結晶系から他の結晶系への相転移が不可逆的に進む場合をいう.互変(enantiotropy)に対する現象で,互変とは異なり一方向性の固相転移を示す場合で,転移温度を過ぎる温度上昇または下降のどちらか一方においてのみ相転移が起こり,逆の過程ではそのままもとの結晶系を保持する場合をいう[野田編 : 1977, 長倉ほか : 1998].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

化学辞典 第2版 「単変」の解説

単変
タンペン
monotropy

[同義異語]モノトロピー

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「単変」の意味・わかりやすい解説

単変
たんぺん

互変」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android