互変(読み)ごへん(英語表記)enantiotropy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

互変
ごへん
enantiotropy

多形間の相転移のなかで,その相が出現する温度圧力を与えれば,逆的に実現する転移現象。硫黄単斜晶系から斜方晶系 (またはその逆) に 95.6℃で起る相転移はこのである。互変に対して不可逆的にしか起きない相転移を単変という。

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化学辞典 第2版の解説

互変
ゴヘン
enantiotropy

エナンチオトロピーともいう.ある固体物質(単体,化合物)に二つの結晶系があり,温度変化により一定温度(転移点)で一つの結晶系からほかの結晶系に可逆的に変化する現象.体硫黄の斜方晶系結晶と単斜晶系結晶は,95.5 ℃ の転移点以下および以上でそれぞれ安定形であり互変を示す.[別用語参照]モノトロピー

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報