家庭医学館 「単純ヘルペス結膜炎」の解説
たんじゅんへるぺすけつまくえん【単純ヘルペス結膜炎 Herpes Simplex Conjunctivitis】
単純ヘルペスウイルスの感染でおこる結膜炎です。
子どもに多い初感染によるものと、おとなに多い再発型のものがあります。最近では、おとなでも初感染が増加してきています。
[症状]
流行性角結膜炎(「流行性角結膜炎」)とほぼ同じ症状が現われますが、多くは片方の目だけにみられます。まぶたに水疱(すいほう)や角膜(かくまく)ヘルペス(「単純ヘルペス角膜炎(角膜ヘルペス)」)をともなうこともあります。
ほかのウイルス性結膜炎との鑑別がたいせつですが、確定診断のためにはウイルス学的な検査が必要となります。
治療としては、抗ウイルス薬のアシクロビル眼軟膏(がんなんこう)、IDU点眼薬が用いられます。抗生物質の点眼も併用されます。