博士号取得後,アメリカ合衆国では大学の助教授,日本では助教などの職に就く前に,研究分野の拡大深化のため,希望する分野の研究室で,通常,授業などの教育的義務を離れて研究に専念する研究者。大学教員が初めから独立して研究室を主宰するアメリカの大学で発達した制度で,研究主宰者の審査を経て採用され,研究者には給料が支払われる。アメリカの大学では,給料が所属研究室の教授等(研究主宰者)のグラント(研究助成金)から支払われる場合,全米科学財団(National Science Foundation: NSF)などの研究助成機関から支払われる場合(財団等のフェローシップを研究者が持っている場合),研究助成機関から大学等へ競争的資金として支給される博士研究員のための訓練助成金(training-grant)から支払われる場合の三通りがある。アメリカの大学では常勤(full-time)の研究職で,研究活動を支えるアカデミック・スタッフ(academic staff)として処遇される。現在,世界の多くの国と大学で博士研究員の職と地位が制度化されている。通常,任期は1~2年で更新可能である。日本でも日本学術振興会の特別研究員(日本)(PD)の制度がある。とくに自然科学系,医学系分野において,世界の多くの研究実験は博士研究員により遂行されている。
著者: 赤羽良一
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報
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