博多俄(読み)ハカタニワカ

デジタル大辞泉 「博多俄」の意味・読み・例文・類語

はかた‐にわか〔‐にはか〕【博多×俄】

博多地方で行われる即興寸劇。目かずらをつけるのが特徴盆踊りから発生し、幕末から明治にかけて流行。→俄狂言

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精選版 日本国語大辞典 「博多俄」の意味・読み・例文・類語

はかた‐にわか‥にはか【博多俄】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「俄」は俄狂言の意 ) 博多地方で行なわれる即興の寸劇。目かずらをつけ、市井雑事を諷刺したもの。盆踊から発生し、天保一八三〇‐四四)の頃からは寺社境内などの仮設舞台で興行されるようになった。「博多仁輪加」とも書く。

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世界大百科事典(旧版)内の博多俄の言及

【俄】より

…俄の特徴の一つに,方言だけを用いることが挙げられるが,九州各地の俄も,それぞれのお国言葉で行われる。〈博多俄〉は天保ころには盛行していた。藩主が1642年(寛永19)の松囃子再興に際して,旧領播州伊和明神の祭礼の風(悪態祭)をとり入れたのが初めらしいが,実際は盂蘭盆(うらぼん)の行事の一環として行われていた。…

※「博多俄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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