石合戦とも。河原などで大勢があい対して石を投げ合い勝敗を競う遊戯,またその行事。「いんじ」は石打ちの訛り。小石を打ち合って豊凶などを占う習俗から派生したものとみられる。平安時代から遊戯として行われたが,源平合戦には実戦に石合戦の得意な「いんぢ」と称する無頼の徒が加わった。室町時代には5月5日の節供や小正月の男児の行事として流行。しばしば大人が加わって集団的に戦闘さながらに演じられた。寛永年間に全国的な禁令の対象となる。5月節供の菖蒲打ちを印地打ちとよぶところもある。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
→石合戦
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...