印物(読み)しるしもの

精選版 日本国語大辞典 「印物」の意味・読み・例文・類語

しるし‐もの【印物】

〘名〙
① あかしとすべきもの。証拠の品。
書紀(720)神武即位前戊午年一二月(北野本室町時代訓)「天神の子(みこ)亦多(さは)にあり。汝が、君(きみ)とする所(ところ)、是実に、天神の子ならば、必ず表物(シルシモノ)有らむ。相示(あひみ)せよ」
しるしをつけたもの。しるしのついた品。
怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉九「お印物(シルシモノ)提灯を燃やしてしまって、殿様申訳がないぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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