印物(読み)しるしもの

精選版 日本国語大辞典 「印物」の意味・読み・例文・類語

しるし‐もの【印物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. あかしとすべきもの。証拠の品。
    1. [初出の実例]「天神の子(みこ)亦多(さは)にあり。汝が、君(きみ)とする所(ところ)、是実に、天神の子ならば、必ず表物(シルシモノ)有らむ。相示(あひみ)せよ」(出典日本書紀(720)神武即位前戊午年一二月(北野本室町時代訓))
  3. しるしをつけたもの。しるしのついた品。
    1. [初出の実例]「お印物(シルシモノ)提灯を燃やしてしまって、殿様申訳がないぞ」(出典:怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android