精選版 日本国語大辞典 「印花」の意味・読み・例文・類語 いん‐か‥クヮ【印花】 〘 名詞 〙① 陶器の表面に草花などの模様の型を捺(お)すこと。また、その模様。中国の漢時代に始まり、日本では鎌倉、室町初期の瀬戸焼に見られる。印花文。法花。鼓花。② 布にからくさ模様の型を捺(お)して染めつけること。また、その模様。さらさ。[初出の実例]「ラムスボタムに至り、ここにて印花工(〈注〉ヌノニカラクサヲオス)の職を始めたり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一三)③ 収入印紙。印花紙。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「印花」の意味・わかりやすい解説 印花いんかYin-hua 中国陶磁器の文様装飾の一技法。器の表面に草木の花弁,茎,葉などを文様として押印型で押したもの。多く花文を用いるので印花という。漢代に始り,唐代以降に盛行。日本では鎌倉時代以後に瀬戸焼などに用いた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報