印鑑問屋(読み)いんかんどいや

精選版 日本国語大辞典 「印鑑問屋」の意味・読み・例文・類語

いんかん‐どいや‥どひや【印鑑問屋】

  1. 〘 名詞 〙 江戸魚問屋うち浦賀番所通航魚船(うおぶね)の取り調べをつかさどり、各地から魚類を運送してくる押送り船へ通航手形を給したもの。手形におす印を浦賀番所に届けておくところからいう。魚船問屋
    1. [初出の実例]「当時各肴問屋は浦賀番所通航の取調を務む。而して該問屋の内重立たる者三名づつを印鑑問屋と称へ、予て浦賀番所へ印鑑を出し置き、各地方より魚類を運送し来る押送船へ通航の手形を給し、船主は之を浦賀番所へ出して通航す」(出典:日本財政経済史料‐三・経済・商業・問屋・享保六年(1721))

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