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押送船 おしおくりせん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

押送船
おしおくりせん

江戸時代,生魚を消費都市に急送するために使われた小型快速の運搬船で,帆走のできない風向きのときは,を押して急送したのでこの名がある。関東沿岸の漁港から江戸の魚市場への輸送に主用された船はその典型で,船首が高く,また鋭くとがらした凌波性のよい船型をもち,長さ約 12m,幅 2.5m,櫓7丁,帆6反という小型船であった。なお,押送船の快速で凌波性にすぐれた点は高く評価され,幕末期には浦賀奉行所などの幕府機関がこれと同型船を採用し,取締船や連絡船として使用した。

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