厚保村(読み)あつむら

日本歴史地名大系 「厚保村」の解説

厚保村
あつむら

[現在地名]美祢市東厚保ひがしあつ川東かわひがし・西厚保町本郷ほんごう・西厚保町はら

現美祢市南端に位置し、南を松岳しようがく(三二三・七メートル)などの山々を境に厚狭あさ郡の諸村(厚狭・山野井・吉田)と接する。集落は南流する厚狭川やその支流域に点在する。北は大嶺おおみね村、東は山中やまなか村、西は豊浦郡保々ほうほう村と古烏帽子ふるえぼし村。

近世中期まで山中村の地をも含んでいた。「延喜式」(兵部省)の「長門国駅馬」の項に記される「阿津」がのち厚保になったとされる。

徳治三年(一三〇八)九月二七日付の六波羅探題金沢貞顕の長門探題北条時仲宛の文書(「注進案」所収正法寺文書)に「厚保地頭朝尚」とある。この文書は正法しようぼう(現厚狭郡山陽町)の所領であった厚保内沓野くつのの地を押妨した厚保の地頭を追及したものであるが、沓野はこれ以前の貞応二年(一二二三)の正法寺文書にすでに正法寺領と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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