20世紀日本人名事典 「厚木たか」の解説
厚木 たか
アツギ タカ
昭和期のシナリオライター
- 生年
- 明治40(1907)年3月3日
- 没年
- 平成10(1998)年5月19日
- 出生地
- 群馬県
- 本名
- 芳賀 松枝
- 学歴〔年〕
- 日本女子大学英文科卒
- 主な受賞名〔年〕
- 教育映画祭最高賞ブルーリボン賞〔昭和33年〕「おふくろのバス旅行」,ライプチヒ国際映画祭金鳩賞〔昭和50年〕「われわれは監視する―核基地横須賀」
- 経歴
- PCL文芸課芸術映画社勤務するかたわら記録映画のシナリオを執筆。昭和5年日本プロレタリア映画同盟に参加。12年英国の記録映画作家ポール・ローサの「ドキュメンタリーフィルム」を翻訳、戦前の映画製作現場に影響を与えた。16年戦時下、情報局の干渉に抵抗し「或る保母の記録」を制作。21年婦人民主クラブの結成に参加。中央委員、「婦人民主新聞」編集長を務めた。33年オーストリアで原水爆禁止を訴え、50年「われわれは監視する―核基地横須賀」を共同制作。一貫して女の視点から平和、婦人、子どもをテーマとした映画制作、婦人運動に取り組んだ。54年には日本初の眺望権裁判に勝訴。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報