厚狭市(読み)あさいち

日本歴史地名大系 「厚狭市」の解説

厚狭市
あさいち

[現在地名]山陽町大字厚狭

山陽道に沿い、南流する厚狭川左岸にできた市町。町の形成された時期は不明であるが、毛利氏八箇国時代分限帳に

<資料は省略されています>

とあり、慶長一五年(一六一〇)検地帳には市屋敷七五、米六八石余となっている。

「注進案」には厚狭市について「半宿ニ本宿同様通路之人多」とあり、「市町 但厚狭市家居体上分三拾五軒下分百五拾三軒」「本軒百姓五八軒、内五一軒厚狭市町軒門役御除之」「半軒二六八軒、内一二市町軒門役御除之」と記す。職業別では農業四二四軒、宿屋三軒、鍛冶屋一一軒、硯師二七軒などとあり、硯師の徳銀は銀六貫余で、赤間硯の名で知られる硯の加工業者の存在が目をひく。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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