赤間硯(読み)あかますずり

精選版 日本国語大辞典 「赤間硯」の意味・読み・例文・類語

あかま‐すずり【赤間硯】

  1. 〘 名詞 〙 赤間石で作った硯。きめ細かく、あずき色で青色の混じるものを上等とする。あかまがせきすずり。
    1. [初出の実例]「首座へ赤間硯一面令音信」(出典:舜旧記‐慶長一七年(1612)一二月二五日)

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「赤間硯」の解説

赤間硯[文房具]
あかますずり

中国地方、山口県の地域ブランド。
宇部市・下関市で製作されている。赤間硯は、鎌倉時代初め鶴岡八幡宮に奉納されたという記録があり、毛利氏の時代には長州藩の特産品として参勤交代贈り物などとされ、大変貴重な品であった。赤間石は材質が硬く緻密で美しい紋様があり、しかも粘りがあるため細工しやすく、硯石として優れた条件を持っている。採掘した原石は選別した後、工程のほとんどが手作業でおこなわれる。1976(昭和51)年12月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。

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デジタル大辞泉プラス 「赤間硯」の解説

赤間硯

山口県宇部市、下関市で生産される硯。鎌倉時代初めに鶴岡八幡宮に奉納されたという記録が残る。国指定伝統的工芸品。

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世界大百科事典(旧版)内の赤間硯の言及

【楠[町]】より

…宇部・小野田工業地域の後背地として,エレクトロニクス企業が進出している。特産品として600年の歴史をもつ赤間硯や琴がある。無数の巨岩が3haにわたって横たわる吉部の大岩郷は天然記念物に指定されている。…

※「赤間硯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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