日本歴史地名大系 「厚真川」の解説 厚真川あつまがわ 北海道:胆振支庁厚真町厚真川勇払(ゆうふつ)原野の東側を流れる二級河川。厚真町の苫小牧港東(ひがし)港東外防波堤の東側で太平洋に注ぐ。流路延長は五二・三キロ(うち指定区間四四キロ)、流域面積は三八二・九平方キロ。厚真町と夕張市境の夕張山地南部に源を発し、新第三紀層の褶曲作用による台地を横切り、ショウシウシ川・メルクンナイ沢を合せて厚真ダムを造る。さらにショロマ川・鬼岸辺(おにきしべ)川・頗美宇(はびう)川を合流してしだいに流域を広げ、厚真市街付近で北から近悦府(ちかえつぷ)川、東からウクル川などが流入、各河川とも隆起扇状地からなる広い沖積地をつくり、胆振東部の穀倉地帯を形成する。下流部は勇払原野東部の泥炭低湿地で、牧場が点在する。河口右岸の苫東厚真(とまとうあつま)火力発電所では四基の発電機が稼働し、平成一四年(二〇〇二)七月現在一七三万五〇〇〇キロワットの道内最大の出力を誇る。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by