厚真町(読み)あつまちよう

日本歴史地名大系 「厚真町」の解説

厚真町
あつまちよう

面積:四〇四・五六平方キロ(境界未定)

昭和三五年(一九六〇)一月に勇払ゆうふつ厚真村が町制施行して成立。胆振支庁管内の東部に位置し、東は鵡川むかわ町・穂別ほべつ町、西は苫小牧市・早来はやきた町、北は空知支庁夕張市・夕張郡由仁ゆに町に接し、南は太平洋に臨む。町内中央を厚真川が南流し、流域およびその支流は地味肥沃な地で、古くから胆振の穀倉として知られる。厚真川上流に厚真ダムがあり、その北背後は山林地帯。海岸線に沿って国道二三五号、JR日高本線が通り、道央自動車道の苫小牧東インターチェンジから分岐した日高自動車道が苫東とまとう工業基地を通って厚真インターチェンジまで開通。厚真川河口には苫小牧港ひがし港が新設された(苫小牧市の→苫小牧港。なお苫小牧市・早来町との境界は一部未定。近世後期はユウフツ場所の一部で、かつてはアツマ場所・上アツマ場所が存在した。明治二年(一八六九)八月の国郡画定により胆振国勇払郡に所属。同郡は同月土佐高知藩の支配地となるが、同四年八月に開拓使の管轄下に入る(地方沿革略譜)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「厚真町」の意味・わかりやすい解説

厚真〔町〕
あつま

北海道南部の太平洋に面する町。 1960年町制。地名はアイヌ語のアツマト (湿地アシの茂るところの意) に由来。町域は厚真川流域一帯に広がり,米作が盛んで,肉牛,乳牛飼育,養豚などの畜産も行われる。太平洋沿岸を JR日高本線,国道 235号線が通り,苫小牧から続く工業地域としての石油備蓄基地がある。厚真川上流に厚真ダムがある。面積 404.61km2(境界未定)。人口 4432(2020)。

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