厚総(読み)アツブサ

デジタル大辞泉 「厚総」の意味・読み・例文・類語

あつ‐ぶさ【厚総】

馬具で、面繋おもがい胸繋むながい尻繋しりがい各部につけた糸の総を特に厚く垂らしたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「厚総」の意味・読み・例文・類語

あつ‐ぶさ【厚総】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 馬の頭や胸や尻にかける組紐。面掛(おもがい)、鞅(むながい)、鞦(しりがい)などに、糸の房を多数よせ、厚く飾りとしてつけたもの。
    1. [初出の実例]「燃立つばかりの厚総(アツフサ)の鞦(しりがい)掛け」(出典源平盛衰記(14C前)二一)
  3. 糸の房を厚く垂らして飾りとしたもの。
    1. [初出の実例]「振袖の括り目に厚総(アツフサ)さげて、五月薬玉みる様にひらつかせ」(出典:読本・夢想兵衛胡蝶物語(1810)前)

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